およそ30年ぶりに合唱をした。高校時代以来、合唱から遠ざかっていた。
特に深い理由はないが、「やりつくした感」があったからかも知れない。
練習も2、3回しかしていないのに、
人前で披露してしまうのも「昔取った杵柄」か。
練習の時から感じていたが、実際に歌を合わせてみると空気感が違う。
違和感がまったくないのだ。
お世辞にも上手いとは言えないが、
タイムスリップしたように当時の空気感がよみがえる。
高校時代は、家族よりも共に過ごした時間が長く、
1、2年間の付き合いでも、通常の友人関係の10年、20年分
あるいは、それ以上の深い付き合いであったように思う。
決してなかよしクラブではなく、時には激しい意見の対立もあった。
歌の練習より、意見交換の話合いの方が長いこともしばしばだった。
ゆえに、
時は流れ、それぞれが家庭や仕事を持ち、異なる環境に身を置く今となっても、
あの頃の空気感がよみがえるのかもしれない。
「ハーモニー」=「調和」と訳される事が多いが、
語源として「一致」という意味もある。
共有する思いの「一致」が、空気感を作り出しているように思う。
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